2000年4月8日撮影
さて初飛行。ところが地上ではかなりの強風。さすがに飛行場にも誰もいません。 まずは上空はどのくらいの風かと試しに90クラスを上げてみました。上空もかなり風が巻いています。小型機の初飛行には良いコンデションではありません。しばらく様子を見たのですが、風は良くなりません。しょうがないので緻密な調整はできないにしても、一応ふわふわと軽く飛ぶことだけを確かめてみることにしました。
ということで、とりあえずなんとか離陸。
と、まあ、上の写真のようなわけです。
事故は上空を何周か飛んでなんとなくトリムもあって来た時でした。
とっさにエレベーターから手を離してエンジンのパワーを抜いた瞬間・・
とっさにアクロ用の最大舵角のフライトモードへ切り替え。エンジン・パワーを入れます。機体は遠くですが丁度ナイフエッジ状態。ラダーを入れると ふわぁ と浮いてきます。
機体は綺麗なナイフエッジホバリング。
視野には機体の遥か上空にひらひらと昇ってゆく尾翼の一部が見えています。
しかし、コントロールは完璧です。 少し近づいて来たところで、機体を水平にできるかどうかチャレンジしてみました。エルロンを入れるというよりは、風で振られるエルロンの押さえを緩めて水平にしようとしたら、なんと コロッ と機体がローリングに振られます。 右ナイフエッジから左ナイフエッジになりましたが、またそこで綺麗に安定しています。
そうこうしているうちに、滑走路へ50m程度まで機体が近づいて来ました。機体がよく見えます。はじめて事態をはっきりと認識しました。やはりフラッターで尾翼がもぎ取られていましたが、運よくホーンのない方の片側の水平尾翼だけがちぎれたようです。 水平にしようとしても、左右のナイフエッジ状態で安定してしまうのは、水平付近でのエレベータの使い方に問題があったからのようです。 ここまでわかればこっちのモノです(笑)。 水平付近でエレベータを使うときは、ローリングを押さえるエルロンを予め宛てておきます。思った通り、今度は左右に振られながらも、なんとか水平に近い角度で飛んでいます。
これでやっと 強制ココ・ダンス から脱出できましたぁ(爆笑)。
機体は滑走路の端でみごとにホバリングしています。 私にとってはかなり感動的な着陸だったのですが、助手のクラブ員はビデオを用意してまさにファインダーを覗きはじめていた時だったということで、尾翼が飛んだ事には気づかなかったとの事です。
しかし、改めて着陸後の機体を見ると、よくこんな状態でコントロールが効いたものですね。
それと、ホバリング系に強いアクロ機の底力も見た思いがします。 とはいえ、もちろん反省点もしっかりとあります。 フラッター の恐怖です。
フラッターとは今まで、随分長い事戦ってきましたが、今回の様に特別に軽い場合は、根拠はないですが、共振の周波数がもっと別のところにあるかとタカをくくっていたところがありました。
動翼の面積が大きいアクロ機では、フラッター自体はそんなにめずらしい現象ではないかも知れませんが、それにより尾翼が破壊されてしまうのは問題です。 材質以外では、やはり水平尾翼(スタビライザー)部と動翼のバランスと固定方法です。今となっては、振動の根本原因がどちらの翼から出たものかはわかりませんが、張線が必要な状態だったという事も想像できます。 飛行前の感触では、かなり乱暴なパニック以外は、なんとか強度的に耐えられるかと思っていただけに、今日の尾翼飛散は密かにちょっとショックでした。
今日の教訓
軽量アクロ機の性能のすばらしさと、機体作りの難しさを同時に実感できた一日でしたぁ・・・・。
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